サクランボ 出荷量6割減少 JA役員と党議員懇談
南アルプス市の農業特産品のサクランボの出荷量が昨年度より全県で6割減少した問題で、日本共産党の名取泰、菅野幹子両県議と松野昇平市議、こうさか悠市議候補は5日、JA南アルプス市を訪ね、役員から今年の状況と行政への要望を聞きました。
サクランボの出荷量が大きく減少した問題は、菅野氏が県議会農政産業観光常任委員会で農家の声をもとに県の対応を正して明らかになりました。菅野氏は「県も重く受けとめ県内の状況をつかんで対応すると答弁した」と報告しました。
中澤豊一組合長は「南アルプス市の出荷量は昨年の43%。受粉時の高温が要因の一つと考えられる。温暖化の影響でかなり厳しくなっている」と認識を示したうえで、雨除けや鳥獣被害防止ネットなどの設備の更新を機に栽培をやめる農家もいることから行政の補助を要望しました。
名取県議は「資材費や燃料代など物価高騰の中、コロナ対策のような緊急の支援が必要だ。引き続き議会で求めていく」と応じました。
中澤氏は農業人口の減少に懸念を示し、JAがすすめている新規農業者の獲得や遊休農地の活用のために努力や学校給食へ地元産米を提供する地産地消の取り組みを紹介。名取氏は「自給率向上のためや農地の維持にも重要になる」と語りました。
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