経済的理由で受診遅れ死亡 昨年3人 山梨民医連調査
山梨民医連は5月21日、甲府市で「経済的事由による手遅れ死亡事例調査結果」を公表しました。調査は2006年から山梨民医連に加盟する医療機関で行い、23年には3事例を報告。18年間で55事例に至りました。
事例のうち、80代の男性は昨年1月にかかりつけ医でがんと診断されましたが、入院費が高額になると思い通院を自己判断で中断していました。7月に甲府共立病院に救急搬送されましたが翌月に亡くなりました。男性は後期高齢者医療保険に加入していましたが、1昨年から2割負担となっていました。
山梨民医連の平田理会長は「窓口負担が2割になることは同じ医療をうけて支払いが2倍になること。もし、遅れがなく受診できれば十分治療ができた。医療制度の改悪をやめ、経済的理由で命を落とすことがなくなる社会保障が求められている」と訴えました。
他の2事例は、低収入の40代女性と無職の60代女性。体調不良の自覚症状がありましたが、医療費を心配して受診を控え、病状が悪化し死亡しました。
山梨民医連は▽命を守るため国保税の引き下げ▽医療費減免制度の必要な改善を行うこと▽無料低額診療事業の実施を広げ、活用を促進することなどを提言しました。
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