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2024年6月19日 (水)

富士山登山鉄道は無謀 雪崩現場の現況を名取県議に聞く

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富士スバルラインは今年4月9日に雪崩が発生し通行止めとなりました。日本共産党の名取泰県議が5月に県議会土木森林環境委員会による現地調査に委員の一人として参加しました。その現況と県が進める富士山登山鉄道構想への影響を聞きました。

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雪崩が巨大な導流提を破壊

大きな雪崩被害があった4合目には大沢駐車場があり展望台や売店もあります。その駐車場脇のヘアピンカーブに大量の土砂が雪崩と一緒に流下し堆積しました。導流提設置で大沢駐車場から富士山頂を見上げると山頂側から麓に向かって土砂が樹木をなぎ倒しているのがわかります。視察した時には道路に堆積した土砂は撤去され、現在は一方通行が解消し交互通行ができるようになっています。

大沢駐車場は2014年にも雪崩で施設が被災しました。その後山頂側に導流堤を6基設置し、今回はその内3基が破損したものの、雪崩の方向が変わり、駐車場直撃を避けることができました。県も導流堤を設置した効果があったとしています。

導流堤は1基が高さ約10メートル、幅8メートル、長さ約28メートルの巨大なもので、設置には当時約7億円の費用と3年の期間を要したとのことです。それを一瞬で壊すわけですから、いかに雪崩の破壊力が大きいかということです。県は今後も導流堤の設置を含めて雪崩対策を検討していくとしています。

通年観光は危険

県が計画している富士山登山鉄道構想では通年観光を売りにしていますが、冬場から春先にかけての富士山がいかに危険か、今回のことで再認識する必要があります。構想の次世代型路面電車(LRT)は、路面からの非接触式給電システム(ワイヤレス給電)を採用するとしていましたが、技術的に難しいと専門部会で意見がでていると報じられています。

代わりに架線式で給電するとなれば、当然電柱や電線が必要になります。そこを雪崩が襲って電柱や架線をなぎ倒したら、それこそ復旧にはより大きな経費と時間がかかるのではないでしょうか。レールが破損した場合も同じことが言えます。

今回の雪崩による被害は富士山登山鉄道構想がいかに無謀かを示しているのではないでしょうか。山を良く知る地元の関係者がこぞって反対しているのも当然のことです。構想の撤回を求めて議会で引き続き奮闘します。

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