空中給油に抗議せよ 共産党県委が知事に要請
甲府市民が15日に山梨県内上空で米軍機の空中給油を目撃した問題で日本共産党の山梨県委員会と県議団は19日、長崎幸太郎知事に米軍に抗議し中止を求めることを要請しました。要請には名取泰、菅野幹子両県議と清水英知、内藤司朗の両甲府市議が参加しました。
米軍機の空中給油は昨年3月から山梨県内で目撃され、6月、9月、12月にも目撃され市街地を含む地域の上空での空中給油が常態化しています。要請書は「県は防衛省に米軍の運用情報などを求めていくとして抗議も中止を求めることもしない。危険な空中給油を容認するような山梨県の姿勢が米軍機の空中給油を常態化させている一因でもある」と指摘しました。
北富士演習場対策課の佐藤納彦課長は「防衛省に県民が不安に感じないよう安全に配慮してほしいと要請した」と答えました。
名取氏は「安全にやってくださいでは容認していることになる。県民のいのちを守る立場の知事として中止を求めるべきだ」と強調しました。
菅野氏は「県南部の住民から自宅の真上を通過しているという情報もあり、県民の生活と命の問題として米軍にやめろとしっかり伝えてほしい」と訴えました。
要請書の全文は以下の通りです。
山梨県知事 長崎幸太郎様 2023年 6月19日
山梨県上空での米軍機による空中給油に対し、米軍に抗議し、
県民の安全を守る知事として中止を要請することを求めます。
日本共産党山梨県委員会 委員長 花田 仁
県議会議員 名取 泰
菅野幹子
甲府市の住民から、「6月15日金曜日に山梨県上空を米軍機が飛行し、空中給油を行った可能性がある」と情報提供があり、その後の新聞報道によれば、山梨県は防衛省南関東防衛局に情報を提供し、「県民が不安を感じることがないよう、安全に配慮してほしい」と口頭で申し入れたと報道されています。
空中給油は給油機と戦闘機が同じ速度で飛行し、空中でパイプをつなぐ難度が高い作業で失敗のリスクが高く危険です。2017年の国会答弁で「空中給油訓練は陸地から離れた海域の上空でしか行わない、陸地の上空では実施しないと確認した」と明言しており、この答弁は現在も適用すると昨年の国会で答弁しています。
空中給油については昨年3月から山梨県上空での飛行が目撃され、6月、9月12月にも目撃され、3月の飛行は米軍も実施を認めています。市街地を含む地域上空での空中給油が常態化しています。
昨年、空中給油について日本共産党は、山梨県に「米軍に抗議と中止の要請を」と求めました。山梨県は防衛省に確認し、回答を得ましたが、「引き続き、米軍の運用情報などを求めていく」とだけで抗議も中止を求めることもしませんでした。危険な空中給油を容認するような山梨県の姿勢が米軍機の空中給油の常態化させている一因でもあります。
危険な空中給油は、ひとたび事故をおこせば、甚大な被害となります。陸地上空では実施しないという国会答弁と矛盾しています、山梨県の申し入れの「県民が不安を感じないよう、安全に配慮してほしい」では、飛行を容認したことになります。
山梨県として、県民の命、安全を守るために、米軍機の危険な空中給油の実施に抗議し、空中給油の中止を求めるよう要請します。
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