暮らしと平和の願い集め党躍進を 志位委員長が訴え
目前に迫る統一地方選での勝利・前進に向け、日本共産党の志位和夫委員長は21日、甲府市で街頭演説し「県議選では、こごし智子さんが守り抜いてきた宝の議席を、すがの幹子さん(甲府市区)に必ずバトンタッチし、現有1議席を絶対確保するとともに、名取やすしさん(南アルプス市区)の新たな議席を獲得し、2議席へ躍進しましょう。暮らしと平和の願いを日本共産党に」と熱く訴え、後半戦の甲府市議選でも2議席から3議席への前進を勝ち取ろうと呼びかけました。甲府駅前では参加者が「給食費を無料に」「補聴器購入の補助を」と書かれたのぼりを掲げ、熱い声援と拍手を送りました。
すがの幹子、名取やすし両県議候補が決意を表明。甲府市議候補らが訴えました。
山梨県政について志位氏は、県議会では共産党以外の「オール与党」によって、市民の要求の請願が採決もされず廃案になっていると指摘し、「県民の前に態度も明らかにできないような議員はお引き取り願おう」と批判。一方で、共産党の県議は1人でも抜群の働きをしていると強調し、三つの値打ちを語りました。
第1は、福祉とくらしを良くする前向きの変化をつくる働きです。
山梨県は2016年度に全国に先駆けて、小中学校の全学年で少人数学級を実現しました。志位氏は、県民の運動と党県議の奮闘により、県内27市町村で少人数学級を求める意見書が採択されたと紹介。「切磋琢磨が大事だから」と言い訳し、要求に背を向ける歴代知事に対して、党県議が粘り強く論戦するなかで、教員へのアンケートも実施し、少人数学級の扉を開いてきたと実績を語りました。
給食費の問題では、72年前から「憲法通りに給食費は無償化を」と一貫して求めてきた共産党の取り組みを語り、「いま全国で無償化の波が起こっています」と強調。山梨県内では27市町村の半数を超える14市町村で完全無償化が進んでいると訴え、「ここまできたら県の制度にしましょう。共産党の躍進で県の制度として給食無償化を」と力を込めました。
第2は、県政のゆがみをただす働きです。
山梨県は、海外の超大金持ちを観光で呼び込むための大型開発に熱中し、リニア中央新幹線事業をテコにしたプライベートジェットのための空港づくりを推進しています。志位氏は、さらに県が1400億円かけて富士山登山鉄道の整備、超豪華ホテル誘致のための補助金制度を進めていると批判。「このゆがみをただせるのは共産党の議席だけです」と強調しました。
第3は、県議会の無駄遣いをただす働きです。
志位委員長は、党県議が①政務活動費の飲み食い使用②1日1万円の手当(費用弁償)③海外視察―の三つをただし、4年間で1億3000万円以上の無駄遣いをやめさせた実績を強調。「無駄遣いを復活させない最大の保障は、日本共産党の議席です」と訴えました。
岸田政権の大軍拡を許していいのかは、統一地方選の大争点です。志位氏は「戦争か、平和か」が問われる歴史の岐路のもとで日本共産党が果たしている役割を語りました。
志位氏は「敵基地攻撃能力とは何か」「なぜ持つのか」「その結果どうなるのか」などの問題を丁寧に説明。自衛隊と米軍が「融合」するように一体化し、相手国を攻撃する岸田政権の大軍拡の危険性を告発しました。
その上で、日本共産党が掲げる「平和の対案」を語るとともに、「日本の政治を救う」共産党の歴史的役割を強調。「歴史で試された反戦・平和の党、日本共産党の躍進で『平和の審判』を下しましょう」と呼びかけると、聴衆が大きな拍手で応えました。
すがの、名取候補が訴え
すがの候補は、電気代高騰で苦しむ県民の声を紹介し「海外の大金持ちに税金を使う県政でなく、命とくらしを守る政治を実現するために県民の声を届け、政治を変えるために全力を尽くします」と決意を語りました。
名取候補は、党南アルプス市議団が7年前から給食費無償化を求め実現したことを報告し「県内どこでも給食費が無償になるように県の制度として給食費無償化を求めていきます。共産党の2議席実現で県政を動かそう」と訴えました。
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