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2022年11月26日 (土)

公共施設削減、水道料金2倍 北杜市計画に住民抗議

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日照時間が日本一で情報誌の住みたい田舎ランキングで上位に選ばれた北杜市。市が第3次総合計画と一体にすすめている中学校の統廃合や図書館削減などを盛り込んだ「新・行政改革大綱」に市民の困惑・疑問が広がり反対運動が起きています。

大綱は2022年度から10年計画で、国いいなりに公共施設の保有量を最適化するとして、延床総面積を40%程度縮減する計画を示し▽8つある市立図書館を3施設に▽10ある公営温泉は民間移管・譲渡とする▽15ある市立保育園を8~10に集約▽9校ある市立中学校を2~4校へ統廃合▽8支所の機能縮小―など施設削減が目白押しの内容です。

「声聞け」と70人

昨年12月に市が募集したパブリックコメントでは市民から疑問や慎重な検討を求める声が多数よせられ「効率優先の行政が市民の幸せにつながるはずがない」「こんな市に子育て世代が残ってくれるのか」「身近に利用できる文化的なものは残してほしい」と厳しい意見が相次ぎました。

総合計画の「基本構想」が決定された今年3月の市議会開会日には、70人を超える市民が「拙速な決定はやめて」「市民の声を聞け」と市役所前で訴えました。

図書館については2010年にも市教委が検討委員会を設置し統廃合を模索しましたが、存続を求める運動で「8館を存続すべきだ」と提言が提出され、維持されてきました。

今回は検討委に市民の公募がないことから、図書館の在り方を考える市民グループ「やまねの会」は市民の意見が反映されるよう要望書を提出。行革に反対する他の市民団体とも共同して市長や市議会に申し入れを行っています。

署名にとりくむ

さらに大綱は、水源の違いから現在2体系ある上下水道料金を1本化する計画を示しました。同市の武川町、白州町地域は甲斐駒ヶ岳からくる河川や地下水を利用しているため、塩川・大門ダムの水を利用する他の地域の料金と同じとなれば平均1・9倍に値上がりします。

日本共産党の清水進市議は議会で繰り返し「ダムの水を一滴も飲んでいない武川、白州地域の料金を同じにするのは道理がない」と追及してきました。党武川・白州支部は、値上げ計画を知らせるポスターを党掲示板に張り出し、清水市議を招いて水道問題の学習会を開催。地域住民に参加を呼びかけると計画を知った住民は驚き、美容室や食堂などの事業者からは「とても営業していけない」と怒りの声があがりました。

支部は、値上げに怒る住民有志で「水道料金2倍化に反対する署名」運動に取り組み来年の3月議会までに市長に提出しようと準備を進めています。支部長の中山晴夫さんは「諸物価高騰の折、これ以上の値上げは許されない。そもそも国や県が市の人口にそぐわない2つの大きなダムをつくって借金を市に押し付けているのが大問題。国や県に補助金の増額を求めるべきだ」と話しました。

すさまじい住民サービスの切り捨ての先に何があるのか。大綱は「庁舎建設基金と公共施設整備基金をおのおの40億円まで積み増す」と明記しています。

日本共産党の志村清市議は「身近な支所をつぶし巨額な財政を市庁舎につぎ込むのは本末転倒。東京23区に匹敵する面積を持つ北杜市で図書館や保育園、中学校を減らせば人口減少に拍車がかかるのは目に見えている。旧町村の特徴や伝統をいかすまちづくりこそ進めるべきだ」と語りました。

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