コロナ禍のジェンダー 山梨県母親大会開く
第65回山梨県母親大会(戸田延子実行委員長)が4日、山梨県山梨市で開かれ、オンラインも含め110人が参加しました。和光大学名誉教授の竹信三恵子さんが「コロナ禍で見えたジェンダー問題の真相」をテーマに記念講演しました。
竹信さんは、コロナ禍で見えてきた女性の貧困の実態について「非正規雇用の女性が簡単に首を切られ生活に困窮する大量失業が起こっている」と指摘。背景に非正規への公的セーフティネットの不備や「女性は夫、若者は親が扶養」とする家制度の考え方の問題点を述べました。
「コロナ禍の女性には社会的保護を公的にきちんとしていくことが重要だ。軍事より生活資金を出させる反戦運動にも取り組もう」と現状を変えていく女性運動の必要性を強調しました。
参加した甲府市の60代の女性は「コロナでジェンダー平等でない実態がこれほどひどいのかと思った。自治体に公的支援を求める運動をしていきたい」と話しました。
同会の坂上玲子事務局長は「生活が大変だと人に言えない人も多い。連帯して声をあげていけるような社会をつくりたい」と語りました。
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