子どもの貧困 支援を 市民団体が知事に要望
子どもの貧困を考える会(手塚正彦代表)は8日、長崎幸太郎知事と三井孝夫教育長に子どもたちが豊かに育つための経済的支援を求める要望書を、1024人の署名を添えて提出しました。
要望書は、「コロナ禍でオンライン環境がなく勉強できない、アルバイトがなく学費が払えない、保護者の減収」などの現状を述べ▽県で小中学校の給食費の無償化を補助する▽高校授業料を完全無償化し、修学旅行や部活などの補助、パソコンを無償で貸与する▽返済不要の奨学金や通学費の補助―を求めました。
手塚代表は「子どもの貧困は見えにくいが、コロナ禍により状況がより厳しくなった。家庭の状況で同じスタートラインに立てない。経済的支援を強く求めたい」と語りました。
小中学生の母親は「子どもが来年進学する。この春どのくらい負担があるか大きな不安。せめて学校で使うパソコンなど学業に使うものは貸与してほしい」と訴えました。
県の担当者は「関係部署に情報を提供して今後の施策の参考にしていきたい」と答えました。
日本共産党の小越智子県議と木内直子市議が同席しました。
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