「平和紡ぐ不断の努力必要」 民青 戦争体験を聞く会
民青同盟山梨県委員会は7日、甲府市で「未来へ平和を紡ぐつどい」を開き、青年ら14人が参加しました。「戦争体験聞き取りプロジェクト」とした企画で今回が4回目。甲府市在住の坂本保孝さん(94)が兵士として中国戦線に従軍した体験を語りました。
坂本氏は、18歳で志願し、中国に出征。軍人勅諭によって命令は絶対とされた軍隊で「自殺する仲間もいた。人を人と思わない。人間が変わる」と異常な実態を告発。戦争によって、軍隊と関係のない多くの人が犠牲になった現場をみてきて「戦争は絶対だめだ」と強調しました。
新憲法で主権在民が明記されたことにふれ「民主主義の時代でなければだめだ。戦争する国にさせないためにがんばっていく」と述べました。
参加した青年(28)は「理不尽な命令で多くの人が傷ついた実態がわかった。一人ひとりが考え、意見を言える民主主義を守り育てる不断の努力が貴重だし、必要だと感じた」と話しました。
大学3年生は「戦争の異常性を知り、貴重な体験を聞けて良かった。こういう体験を伝えていきたい」と語りました。
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