甲府から県議2議席必ず 山梨から党躍進の大波を 志位委員長が訴え
来年の参院選と統一地方選の躍進を勝ち取ろうと、日本共産党山梨県委員会は2日、志位和夫委員長を迎えた演説会を「アピオ甲府」で開きました。2016年野党統一候補として勝利した立憲民主党の宮沢由佳参院議員が「今こそ私たち市民と野党が協力を」とのメッセージを寄せるなど、いっぱいとなった会場は熱気に包まれました。
しいばかずゆき参院比例候補、宮内げん参院山梨選挙区候補が決意を述べ、県議選甲府市区(定数9)で現有1議席を絶対確保し2議席をめざす、こごし智子県議、すがの幹子候補が決勝の決意を訴えました。
志位氏は、山梨県政が県財政の土木費割合が全国1位の一方、民生費割合は全国44位、教育費割合は全国39位と、典型的な「逆立ち」県政だと告発。その「巨大開発病」が、リニア中央新幹線の甲府市の新駅周辺整備事業で過熱していると批判しました。同事業の前提となる「1時間に上下2本の停車」はリニアを建設するJR東海が一切約束しておらず、乗降客数が1日最大1万9700人との需要予測も地元紙が「説得力を欠く」と指摘していることを示し、「リニア便乗の巨大開発は中止を」と強く訴えました。
さらに志位氏は、共産党を除く全会派が知事提出予算案・議案に100%賛成の「オール与党」県議会で、こごし県議が「議会では少数でも住民運動と力を合わせれば政治は変わる」の信念で県政を動かしてきた力を紹介しました。
こごし県議は、県民の願いや声を背にした論戦で、県が廃止した重度心身障害者の医療費窓口無料制度の復活や、他の都道府県にはない山梨県独自の1人5万円の高等学校等入学準備サポート事業の創設につなげました。海外視察の廃止を主張し続け、費用返還を求めた住民訴訟の勝利もあり、この4年間で海外視察へ行く議員がゼロと、無駄遣いをただしました。
志位氏が、こごし県議の議席を守り、すがの候補を押し上げ2議席になれば質問時間が2・5倍となり、県政を動かす力がさらに大きくなるとして勝利を訴え、「さらにこの山梨から、参院選での大波を」と呼びかけると、会場は「よーし」の声と大きな拍手で応えました。
演説会では、2019年の参院選、統一地方選挙をたたかう候補者らが勢ぞろいし、日本共産党の躍進と市民と野党の共闘を成功させる決意を語りました。
しいばかずゆき参院比例候補は、安倍政権が残業代ゼロ法案の強行採決など、「使い捨て雇用」を拡大してきたことを批判。「働く者の権利を守るために安倍政権を退陣に追い込もう」と力を込めました。
宮内げん参院山梨選挙区候補は、有権者の対話で消費税増税に寄せられた怒りの声を紹介。「選挙勝利で増税をあきらめさせよう」と呼びかけました。
県議選甲府市選挙区で2議席をめざす、こごし智子県議は「くらし・福祉を良くする力、2議席を実現させてください」と訴え、すがの幹子県議候補は「子育て支える県政へ力いっぱい頑張ります」と決意を語りました。
演説会に初めて参加した60代の女性は「安倍政権はうんざり。志位さんの話を聞いて、共産党が人間的な党だと感じました。応援します」と感想を寄せました。
子ども連れで参加した女性(33)は「保活に直面しているので、女性の視点から生活に密着した政策の実現に期待しています」と話しました。
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