生活保障の考慮不十分 甲府地裁 年金裁判で陳述
年金引き下げの減額決定取り消しを求める「年金裁判」の第9回口頭弁論が2日、甲府地裁で開かれ、弁護団の雨松拓真弁護士が第9準備書面について陳述しました。
雨松氏は、年金減額の立法に至る過程で「高齢者の基礎的生活保障に対する考慮が十分にされた形跡がない」と指摘。過去の判例で「検討すべきことをしていなければ違法」という判断があることから、審議会や国会の審議時間も極めて不十分なことなどあげ、「減額改定処分は憲法25条に違反する」と主張しました。
裁判に先立って、原告団と「山梨県年金違憲訴訟を支援する会」は、甲府駅南口で年金裁判勝利をめざす昼休み集会を開きました。「支援する会」代表の石原剛さんは、安倍政権の社会保障切り捨て政策を批判し「安心できる年金制度を裁判の勝利を通じて実現していきましょう」と訴えました。
原告団の小室幹男さんは「毎月取り組んでいる年金署名の活動で、『年金が低く生活が大変だ』という声が寄せられます。これに応えるためにも裁判をたたかっていきたい」と語りました。
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