戦争体験思いつなぐ 平和を考える座談会
身延町の朗読ボランティア「千の風」は7月29日、同町で戦争体験を継承することで平和を考える朗読と座談会を開き、約100人が参加しました。
「平和の旅 命のバトンをつなぐ」をテーマに戦争の悲惨さを伝える図書の朗読の後、メンバーが沖縄を訪れた報告が行われました。
千の風代表の笠井京子さんと沖縄戦で亡くなった山梨県関係者を悼んで沖縄に慰霊塔を建立した故山中幸作さん=曙町(現身延町)出身=の孫、山中幸子さんが慰霊塔や平和の礎について語りました。
座談会は、同町在住で日本原水爆被害者団体協議会員の佐野真穂子さんと作家の江宮隆之さんも参加。
佐野さんは、核兵器禁止条約について「核兵器をいちばん多くもつアメリカとの話し合いで日本政府が会議を欠席したことに怒りをもった。日本は条約に参加してほしい」と話しました。
江宮さんは「沖縄や広島のことを考えれば憲法9条を守っていかなければならない。安倍政権が戦争できる国にするのは間違っている」と語りました。
笠井さんは「たくさんの人の思いをつなぎ、地域で平和を考えるきっかけになればと思います」と話しました。
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