つらい記憶伝えていく 戦争体験・憲法を語り合う会
甲府市の朝日9条の会と千塚9条の会は25日、甲府市で戦争体験・憲法を語り合う会を開き、40人が参加しました。
元中学校長の石原孝徳さん(82)=甲府市千塚在住=が山梨県の開拓団の一員として満州から引き揚げた体験を語り、「戦争で死ぬのは兵器で殺されるより、病気や飢えが圧倒的。9割がそうだ。つらかった記憶があるから本当は話したくないが、2度と戦争を起こさせないために伝えていきたい」と話しました。
甲府共立病院医師の鎌田康弘さん(29)は医療者の立場から平和を語りました。病院職員ら40人が参加して平和部をつくり、平和のフィールドワークに取り組んでいることを紹介。「若者は自分たちの心を動かすキッカケがあったり、活動して楽しくなることで長続きする。後々の世代につらい体験をさせない、平和の世の中を引き継いでいくために頑張りたい」と話しました。
夏休みを利用して戦争と平和について学ぼうと学生3人で参加した看護学校2年生の女性は「戦争の悲惨さを聞くことができ、日本が加害者であったことを知りました。9条が改正される危機のなか、戦争体験をみんなが共有することで平和は何かを考えていきたい」と感想を語りました。
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