原告3人の陳述書提出 年金裁判弁論
年金引き下げの減額決定取り消しを求める「年金裁判」の第8回口頭弁論が5日、甲府地裁で開かれ、原告弁護団が第7、第8準備書面と証拠としての原告3人の陳述書と意見書を提出しました。
弁護団の加藤英輔弁護士が第7準備書面について陳述。「公的年金制度は憲法25条の生存権保障規定が具体化された制度の一つである」として「いったん実現した施策を廃止や削減する場合、その根拠の合理性の審査が必要」と強調。「年金減額の対象となる年金受給者の生活実態と減額および否定的影響について検討し、人権としての社会保障、年金制度にふさわしい判決を下すことを求める」と主張しました。
裁判に先立って、原告団と「山梨県年金違憲訴訟を支援する会」は、甲府駅南口で年金裁判勝利をめざす昼休み集会を開きました。陳述書を提出した原告団の保坂勢津子さんは「年金生活が始まって15年。どんどん年金は下がるのに、医療費や保険料などの負担は増えるばかり、私たちの生存権を守るためにみんなで頑張りましょう」と訴えました。
「支援する会」で病院職員の清水優子さんは「私たちの時代には年金がもらえないかもと思うと、自分のためにお金を使えない。将来不安をなくすために力を合わせて政治を変えましょう」と語りました。
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