教員への励ましに 公務災害認定 逆転勝利を報告
甲府市の教諭が「公務災害」認定を求めた裁判の勝利報告集会が3月23日、甲府市で開かれました。
裁判は家庭訪問をした際に負傷した小学校教員深澤佳人さんが、地方公務員災害補償基金が公務災害申請を「公務外」と不認定したことの取り消しを求めた訴訟で、東京高裁が2月28日、請求を棄却した1審の甲府地裁判決を取り消し、逆転勝訴しました。被告の同基金が3月14日、上告を断念したため高裁判決が確定しました。
深澤さんは2012年8月、地域の防災訓練に参加する途中、受け持ちの女子児童宅に忘れ物を届けた際に飼い犬に咬まれて負傷しました。公務災害の申請に対して同基金は公務外としていました。
高裁判決は、「参加は校長の黙示的な職務命令に基づく。家庭訪問は児童に訓練の参加を呼び掛けるためだった」として公務災害に当たると判断しました。
集会で弁護団の山際誠弁護士は「地域の防災訓練への参加が公務と認められたことの意義は大きい。判例として残り、他の教員に与える影響も大きい」と述べました。
深澤さんは「グレーゾーンが多い勤務のなかで、子どものことを思って家庭訪問したことが公務と認められたことで、教員への励ましになり良かった」と支援者らに感謝しました。
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