9条に自衛隊明記の問題点 自由法曹団 憲法講演会
自由法曹団山梨県支部は2日、甲府市で憲法講演会を開き、自由法曹団常任幹事の松島暁弁護士が、憲法9条に自衛隊を明記することの問題点について講演しました。
松島氏は「日本の国民なかには戦争はいけないという意識が強く、平和の勢力は多数であり、自信を持って良い」と強調し、憲法9条に自衛隊を書き込むことは「『役に立っている自衛隊』という国民意識に依拠したいまの改憲派の戦略だ」と述べました。
その上で、今の自衛隊が兵員数でも装備でも世界有数の軍隊になっていること、米軍との一体化が進んでいることを指摘し、自衛隊が憲法に書き込まれる危険性を訴え、「戦後の平和は9条と平和運動で守られてきた」と強調しました。
質疑応答で「安倍首相は国民の声を無視する人。3000万署名がどのくらい影響があるのか迷いながら集めている」という質問に、松島氏は「戦争法や共謀罪などの法律は強行されたら成立してしまうが、改憲は国民投票があり、混乱、無理やり強行すればリスクは大きい。署名で国民の平和の意識を掘り起こすことで、さまざまな波及効果があり、発議をさせない力となる。署名の役割は大きい」と答えました。
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