不登校事件の真相究明を 請願採択向け署名へ
山梨市の「髪切られ不登校事件の真相究明を求める会」(山本大志代表)は25日、山梨県庁で記者会見し、山梨市の中学生が教員に髪を切られ、不登校となった事件について、調査を求める請願の採択にむけ、署名活動を行うことを発表しました。
事件は2016年6月、中学2年生の女子生徒が学校のいじめアンケートに悩みを書いたことをきっかけに「いじめの原因が髪の毛だ」として、校内の廊下で工作ばさみで2人の教員に髪を切られたもの。生徒は急性ストレス障害を発症し、不登校となっています。
生徒の保護者は昨年5月に、山梨市議会に対し「事件の真相究明を行うことを要望する」請願を提出、継続審議となっています。
会見で山本代表は「生徒は発達障害があり、コミュニケーションが苦手ななかで、あいまいな理由で髪を切る行為に正当性はない。教員の判断で子どもの成長を奪ってはならない」と語りました。
保護者は「事件から2年になるのに適切な救済も十分な検証もされていない。治療を続けていくためにも、心理・医療・法律といった専門的な観点からきちんとした検証をして、娘が元通り、笑顔で健康に生活できるようにしてほしい」と訴えました。
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