低い最賃、今すぐ1000円に 山梨県労が労働局長に異議申し出
山梨県労(上野光正議長)は22日、山梨県最低賃金を25円引き上げ時給784円とする山梨地方最低賃金審議会の答申に対する異議申し出書を、木幡繁嗣山梨労働局長あてに提出しました。
申し出書で、県労は、答申が5年連続の二桁改定で高い引き上げ幅となったことを歓迎する一方、貧困から抜け出せないワーキングプアの解消にはほど遠く、地域間格差も拡大することから、さらなる引き上げを9月5日の審議会に反映するよう求めました。
答申通りの時給784円では年収150万円弱(月155時間就労で計算)となり、これでは、人間らしい生活がおくれないと強調。県労が要求している「今すぐ時給1000円以上、そして早期に1500円以上」となるよう、中小企業への支援策の充実や強化などを国に働きかけることを要求しました。
県労は、現行制度のランク分けでは地域間格差を広げるばかりで、県内の労働者が最低賃金の高い地域に流れていく要因のひとつだと指摘し、全国一律最低賃金制度創設を国に求めました。
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