権力の干渉許さない 山梨2・11集会 報道の自由問う
「第36回 歴史に学び平和を考える 2・11山梨県民集会」(主催=同実行委員会)が11日、甲府市で開かれました。醍醐聰さん(東京大学名誉教授)が「今、問われるメディアの報道姿勢と私たち」とのテーマで講演し、約100人が参加しました。
醍醐氏は、「報道の自由」とは「国家権力からの干渉を許さない自由」だとした上で、「『報道の自由』とはそれ自体が目的ではなく、市民の知る権利に仕えるためのもの。報道機関は、『伝える自由』の裏には『伝える責任』があると考えるべきだ」と述べました。
「報道の自主・自立」を支える柱として、醍醐氏は、①自律的な課題の設定②独自の視点からの調査報道③「公共的価値」に照らした話題選択の3点をあげて、南スーダンへの自衛隊派兵や安保法制でのテレビ報道を検証。民放に比べて「NHKは独自の取材に基づいた事実の検証が弱い。政府の言い分をそのまま流し、『報道の自主・自立』を自ら放棄してしまっている」と厳しく批判するとともに、NHKの制度改革の必要性を訴えました。
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