子どもの貧困止めよう 山梨の「会」 学習交流会を開く
山梨県の「子どもの貧困を考える会」は昨年12月17日、甲府市内で学習交流会を開き、高橋英児さん(山梨大学教育学部准教授)が「子どもの貧困問題を考える」というテーマで講演しました。
高橋氏は「貧困が年々広がる中で、子どもが安心して生きるための最低限の生活の基盤が奪われ、現在と未来に対する希望を自ら放棄させるような状況が生まれている」と指摘。「貧困の早期発見と貧困の連鎖をどこで止めるかが課題になっている」と述べました。
不十分な政府の貧困対策や生活保護バッシングなどの一方で、「貧困問題を『見過ごせないこと』と一人ひとりの市民が立ち上がり、行政とも連携しながら全国各地にさまざまなネットワークが生まれている」と強調。「否定的な流れと『変えよう』という動きのせめぎ合いが起きている。行政への請願などを通して、(子どもの医療費助成などの)制度を変える取り組みとともに、地域で子どもの育ちを支え合う拠点をつくることが不可欠だ」と訴えました。
学習会の中では、「会」が昨年9月から10月にかけて子育て世代(262世帯)から実態や願いを聞いたアンケートの結果報告も行われました。(12月3日付本紙既報)
日本共産党の小越智子県議、木内直子、清水英知両甲府市議も参加しました。
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