校長のパワハラでうつ病発症 現職教諭が提訴 山梨
勤務していた甲府市立小学校の校長からパワハラを受け、うつ病を発症したとして小学校教諭が山梨県と市を相手取り、計約512万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が7月21日、甲府地裁(佐久間政和裁判長)でありました。県、市とも、請求棄却を求める答弁書を提出、争う姿勢を示しました。
訴えたのは、現在は別の甲府市立小学校に勤務する深澤佳人教諭(54)。訴状によると、同教諭は2012年4月に赴任してきた男性校長から、指導力の無さなどを他の教職員や児童の前で大声で批判されたり、「お前はもっと控えめになれ、でしゃばるな」などと叱責されるなどして8月にうつ病を発症。13年3月まで休職を余儀なくされたとしています。
弁論後の報告会で、原告側代理人の小笠原忠彦弁護士は「上司からのパワハラに悩み、うつ病を発症する教師、公務員は多く、県や市は本来、その解決にあたる立場である。深澤先生は治ったからいいとせず、責任のありかを裁判ではっきりさせたい」と話しました。
次回口頭弁論は9月29日の予定です。
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