山梨・甲府 石原党市議が辞職
山梨県の石原剛日本共産党甲府市議(58)は9日、道交法違反容疑で逮捕された問題で、13日に市議会議長に辞職願いを提出し、議員辞職しました。
石原議員は7日夜、甲府市内の駐車場で酒気を帯びた状態のまま車を移動。同駐車場フェンスに衝突、破損させました。また、事故を警察などに通報せず代行車で帰宅したため、甲府署が道交法違反(酒気帯び、事故不申告)容疑で逮捕したものです。同議員は容疑を認め、党県委員会が辞職勧告をしていました。
花田仁党県委員長は9日、同市役所内で会見し「日本共産党に期待と支持を寄せていただいた多くの方々への信頼を裏切るもので、議員としての社会的道義的責任は免れない」と述べ「党県委員会として、心よりおわびしたい」と話しました。
7月9日、党山梨県常任委員会が発表した声明は次のとおりです。
石原剛甲府市議の道路交通法違反事件について 2015年 7月9日 日本共産党山梨県常任委員会
一、石原剛甲府市議は、2015年7月7日午後9時すぎ、飲酒後に車を運転し、駐車場のフェンスに車を衝突したまま警察に届け出なかったとして、酒気帯び運転および事故不申告の道路交通法違反容疑で8日、逮捕されました。
石原市議は、午後6時半から甲府市議会総務常任委員会の議員の懇談会に参加。飲酒後、午後9時すぎに駐車場に戻り、車を移動したところ駐車場入口フェンスに衝突し破損させました。そのままタクシー代行で、現場を立ち去り帰宅しました。
報道によると現場を目撃した住民が車のナンバーを覚えていたところから、警察が車を特定し、8日未明、自宅にいた石原市議に事情を聞いていました。
石原市議は当初、「酒を飲んで運転し、フェンスに衝突したことは間違いないが、衝突したのは駐車場内で、公道に出ていない。翌朝駐車場所有者に謝り修理すればよいと判断し帰宅した」と述べ道路交通法違反を否認していましたが、9日午前に接見した弁護士によれば「駐車場からいったん外にでた」と認めたということです。
二、飲酒後に運転したうえ、フェンスに衝突し破損したまま現場を立ち去ったことは、弁解の余地はなく、住民の利益を守るべき議員として許されることではありません。「市議を辞職すべき」と県常任委員会で確認し、接見した弁護士を通じて辞職勧告したところ、石原市議はこれを承諾しました。石原市議の党員としての処分は、事実をさらによく調べたうえで決定します。
三、今回の石原市議の道路交通法違反は、日本共産党に期待と支持を寄せていただいた多くの方々への信頼を裏切るものであり、党県委員会としておわびするものです。
今後、信頼を回復し、寄せられた期待にこたえるために奮闘するものです。
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