オスプレイの北富士演習場での離着陸訓練に断固抗議し、中止するよう米軍と国に要請することを求める申し入れ書
山梨県知事 横内 正明 殿
オスプレイの北富士演習場での離着陸訓練に断固抗議し、中止するよう米軍と国に要請することを求める申し入れ書
2014年 8月 4日
日本共産党山梨県委員会委員長 花田 仁
山梨県議会議員 小越 智子
米軍の垂直離着陸機MV22オスプレイが19日から22日の間に北富士演習場で離着陸訓練をすることが明らかになった。
MV22オスプレイは、米海兵隊が任務とする他国への侵攻作戦を強化するため導入した新型輸送機である。開発段階で墜落事故を繰り返し多数の死者を出している。2012年の普天間基地への配備直前にも、アフリカ・モロッコと米フロリダ州で墜落事故を相次いで起こした。沖縄配備後は、「学校や病院を含む人口密集地域上空を避ける」とした日米合意に違反する危険な飛行が常態化している。
このような離着陸訓練が北富士演習場で行われれば、周辺住民及び観光シーズンで多数訪れている観光客を騒音被害や墜落など重大事故の危険に脅かすことになる。
オスプレイはこれまで本土への飛来では、山口県の米海兵隊岩国基地(岩国市)を頻繁に使用し、中継・補給・訓練拠点にしてきた。滋賀県の饗庭野(あいばの)演習場(高島市)での日米共同訓練にも参加している。7月には東日本各地へ飛来したが、厚木、横田、キャンプ富士の米軍基地をオスプレイの拠点にし、日本全土を米海兵隊の訓練場にする狙いが込められている。
今回の離着陸訓練を許せば今後も繰り返し訓練が行われ、そのたび騒音被害や墜落など重大事故の危険に脅かされるだけでなく、観光産業など地元経済にも悪影響を与えることは確実である。訓練の拡大にもつながり、北富士演習場の「段階的縮小」「全面撤去・平和利用」の県是にも反するものである。
7月の東日本各地のオスプレイの飛来、訓練には、少なくない自治体が「オスプレイの厚木基地への飛来は、新たな騒音負担が生じることとなり、到底許されるものではない」(綾瀬市)「基地周辺住民の安全性への懸念が払拭されないまま横田基地へ飛来することがないよう、改めて強く要請する」(横田基地周辺5市1町でつくる基地対策連絡会)と中止を求めた。
県は、米軍基地や訓練場所などを抱える山梨など14都道府県でつくる「渉外知事会」を通じて、国に説明を求めているが、説明だけでなく、米軍と国に断固抗議し、きっぱりと中止を求めるべきである。
以上の理由による以下のことを求める。
記
オスプレイの北富士演習場での離着陸訓練に断固抗議し、中止するよう米軍と国に要請すること。
以 上
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