オスプレイの北富士演習場での離着陸訓練を中止するよう米軍に要請することを求める申し入れ書
防衛大臣 小野寺 五典 殿
オスプレイの北富士演習場での離着陸訓練を中止するよう米軍に要請することを求める申し入れ書
2014年 8月 8日
日本共産党山梨県委員会委員長 花田 仁
山梨県議会議員 小越 智子
米軍の垂直離着陸機MV22オスプレイが19日から22日の間に北富士演習場で離着陸訓練をすることが明らかになった。
MV22オスプレイは、米海兵隊が任務とする他国への侵攻作戦を強化するため導入した新型輸送機である。開発段階で墜落事
故を繰り返し多数の死者を出している。2012年の普天間基地への配備直前にも、アフリカ・モロッコと米フロリダ州で墜落
事故を相次いで起こした。オートローテーション機能さえなく、「航空機の安全性の確保に関する訓令」に示された防衛省の基
準すら満たしていない。沖縄配備後は、「学校や病院を含む人口密集地域上空を避ける」とした日米合意に違反する危険な飛行
が常態化している。
このような離着陸訓練が北富士演習場で行われれば、周辺住民及び観光シーズンで多数訪れている観光客を騒音被害や墜落など
重大事故の危険にさらすことになる。
オスプレイはこれまで本土への飛来では、山口県の米海兵隊岩国基地(岩国市)を頻繁に使用し、中継・補給・訓練拠点にしてきた
。滋賀県の饗庭野(あいばの)演習場(高島市)での日米共同訓練にも参加している。7月には東日本各地へ飛来したが、厚木、横
田、キャンプ富士の米軍基地をオスプレイの拠点にし、日本全土を米海兵隊の訓練場にする狙いが込められている。
オスプレイの本土での訓練は沖縄の負担軽減にはつながらない。辺野古の海兵隊新基地を拠点にしてオスプレイの沖縄配備を恒
久化するとともに、騒音被害や墜落など重大事故の危険を全国に拡散するものでしかない。沖縄県民の多数が求めているのは、
昨年1月に県内の全市町村長・議会議長らが安倍晋三首相に提出した「建白書」に示されているように、オスプレイの配備撤回
、普天間基地の閉鎖・撤去、「県内移設」断念である。
北富士演習場での今回の離着陸訓練を許せば、今後も繰り返し訓練が行われ北富士演習場における米軍訓練は拡大される。その
たび騒音被害や墜落など重大事故の危険に脅かされるだけでなく、観光産業など地元経済にも悪影響を与えることは確実である
。
以上の理由による以下のことを求める。
記
オスプレイの北富士演習場での離着陸訓練を中止するよう米軍に要請すること。
以 上
« オスプレイ訓練やめよ 党県委員会が防衛、外務省に申し入れ 訓練状態化、演習場外の飛行 否定せず | トップページ | オスプレイは日本から出て行って 緊急県民集会開く »
「声明・政策」カテゴリの記事
- 知事の「裏金」問題についての要請書(全文)(2024.01.24)
- 空気清浄機購入に全額補助 党県委の要望実る(2022.08.06)
- 参院選 県内の結果について党県委員会が声明発表(2022.07.16)
- 2022年度山梨県予算要望書 (全文)(2022.01.19)
- 衆議院選挙の山梨の結果について(2021.11.13)
« オスプレイ訓練やめよ 党県委員会が防衛、外務省に申し入れ 訓練状態化、演習場外の飛行 否定せず | トップページ | オスプレイは日本から出て行って 緊急県民集会開く »
コメント