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2013年10月15日 (火)

リニアルート案 南アルプス市住民仰天 家の真上を通るなんて

JR東海はリニア中央新幹線計画の詳細なルート案を9月末に公表しました。南アルプス市内では、その沿線に住宅も多いことから、住民から不安や戸惑い、怒りの声が上がっています。日本共産党の名取泰市議は9日、ルート沿いを歩いて住民から意見を聞きました。(山梨県・志村清)

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名取市議は事前に、拡大コピーしたルート地図を地元党支部とともに住宅約600戸に配布しました。JR東海が開く説明会の日程も市に要請して、関係地域には回覧板で知らせるようにしました。

名取市議が訪ねると、多くの住民がコピーを見ていました。

Aさん(76)=農業=は「コピーを見てびっくりした。同じ敷地内にすむ息子夫婦の家が計画線上にかかっているようだ。息子夫婦が移転を迫られるなんて、親として切ない。(すぐ目の前を走る)中部横断道の計画にも反対したが、畑は分断され風の流れも変わった。同じ思いはしたくない」と話しました。

「近所の人たちも電磁波の影響とか、日陰になることを心配しているようだ」。こう話したのはBさん(80)=無職=です。「家の真上を通る計画になっている。引っ越さないといけないのか。長年住み慣れて気心も知れた近所の人たちと別れるのはイヤだね」

数年前、地域で料理屋を始めたCさん(46)=飲食業=は「ようやく軌道に乗るかと思っていた矢先で驚いています。別の場所に店を移せば、せっかくできた常連客を失うことになり不安です」と訴えました。

会社員のDさん(49)は「何の相談もなく、勝手に『ここをとおります』と線を引かれた感じで気分はよくない」と話し、JR東海が電磁波や通過音についてだいじょうぶだと説明していることに疑問があると語りました。

名取市議は訪問先で、「日本共産党は計画そのものに反対です。同時にこれから起こってくる住民のみなさんの不安を解決するためにがんばります」と話しました。

JR東海は、本格着工へ向けて8月下旬から、笛吹市まで延長された実験線での走行試験を再開しました。

実験線が通っている地域で開かれた説明会では住民から、「リニア車両が通過するときはテレビの音が聞こえない」「振動もひどく、家が浮く感じだ」「これが(営業開始で)一日中続くなら耐えられない」(6日の都留市説明会)など苦情や批判が相次ぎました。

日本共産党は2012年5月17日、志位和夫委員長が南アルプス市で会見し、「リニア新幹線の建設に反対する」との見解を発表しています。

見解は、(1)リニア建設には国民的な要望、必要性がない(2)国民への多大な負担と犠牲の押し付けが起きる危険性がある(3)優先すべきは東海道新幹線の地震・津波対策、東日本大震災からの鉄道網の復旧である(4)エネルギー浪費型の交通体系導入には問題がある(5)大深度地下を遠隔運転するなど安全性への不安もある―ことを指摘し、リニア新幹線計画の撤回を求めています。また、中間駅建設予定地の自治体等が過大な期待で過大な投資をすると、しわ寄せは地域経済に押し付けられると指摘し、「リニアだのみの活性化はきわめて危険」としています。

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