山梨県知事 横内正明 殿
2013年8月22日
モモ・ブドウの天候不順被害から被害農家を守る緊急の申し入れ
日本共産党山梨県委員会 委員長 千葉信男
県議会議員 小越智子
日ごろより、県内農業振興へのご尽力に敬意を表します。
さて、4月の低温、凍霜被害、さらに夏の異常な高温、水不足によって県内農業へも被害がでています。とりわけ、本県農業を代表する、モモ、ブドウ、スモモは地域によっては大きな被害がでています。モモは「朝、畑に行っても出荷できるものがない」「例年の5割から6割しか出荷できない」「小玉で収量が減った」「はねだしばかり」など農業収入の減少が心配されます。ブドウは高温と水不足で「しぼんでしまった」「日焼けと水不足で、まるで干しブドウの状態」「袋を外したらみんな黒くなっていた」などの声が聞かれます。高温が続くなか、本格的な収穫の時をむかえて、被害の拡大も懸念されます。
これらの被害には果樹共済が適用されますが、適用条件や補償金額が被害状況に比して厳しく、「掛け金ばかりが高くてメリットがない」と果樹共済の加入が低い原因にもなっています。鳥取県では、ナシの共済加入率は7割を超えています。平成22年の低温障害では県が共済掛け金の3分の1を補助し、果樹共済の加入促進をはかったそうです。天候不順は今年だけに限りません。異常気象、天候不順のなかでも、山梨県の農業振興をはかっていくために、リスクに備えての対策は不可欠です。果樹共済への加入促進は山梨ブランドを維持発展させ、農業後継者を育てていくためにも必要です。果樹共済の積極的加入促進のために、県からの掛け金補助を求めます。また、大幅な収入減となった農家に対して、無利子の融資制度、見舞金制度、また来年度に備えての営農指導と、経済援助を求めます。
- 被害の状況把握を早急に細かくおこなうこと。
- 農業共済加入促進のために県として掛け金補助を実施すること。
- 農業共済の適用条件を被害実態に即して改善すること。
- 被害農家に対する融資の拡充、無利子の融資制度の創設検討、見舞金の支給を検討すること。
- 被害果樹の品種替え、植え替え等には種苗の無償提供をおこなうこと。
- 来年度に被害が拡大しないよう、必要な営農指導、経済支援をおこなうこと。
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