山梨革新懇講演会「山梨の地質構造とリニア」
山梨革新懇(関本立美代表世話人)は3月16日、甲府市内で「山梨の地質構造とリニア」をテーマに後援会を開き70人が参加しました。長野県大鹿村中央構造線博物館の河本和朗学芸員が、JR東海によるリニア中央新幹線について「南アルプスにトンネル貫通はだいじょうぶか?」と題して講演しました。
河本氏は、糸魚川静岡、中央という二つの構造線を貫くのがリニア計画で、南アルプス山脈は深い谷が多いのが特徴だとして過去の東海地域で起きた大地震による大小の崩落を紹介。「確率の問題だが、大地震時には(リニア車両は)多大な被害を受けるだろう」と説明しました。
トンネル工事についても、大量の出水や水脈の切断、坑口の崩壊、大量の残土処理などの問題を指摘。リニア計画そのものについて「究極の低温である超電導を利用するもので、(処理にかかる時間が)何十万年という世界に入り込んだ原発と同じで、人間が踏み込んでいいのか疑問です」と話しました。
参加者は「原発の安全神話が崩れたことを思えば、リニアが安全な乗り物とはとうてい考えられない」と話していました。
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