被爆と放射能の怖さを考える朗読会
被爆と放射能の怖さを考える朗読会が7月29日、身延町内で開かれ、広島・長崎への原爆投下や福島第一原発事故に関する絵本や詩などが朗読されました。
同町の朗読ボランティアグループ「千の風」が8年前から毎年夏、小中学生と一緒に「命の重さを伝えたい」と戦争や平和をテーマに開いてきたもので、この日は120人が集まりました。
会員や小学生が「ふくしまからきた子」(松本猛・松本春野作)「飯館のトルコキキョウは人生そのもの」(佐藤照子手記)「トビウオのぼうやはびょうきです(紙芝居)」(いぬいとみこ作)などを朗読しました。
ビキニ環礁での水爆実験で被ばく(1954年)した第五福竜丸の元乗組員大石又七さん(78)がゲスト出演。作家の江宮隆之氏(富士川町)らとの座談会で「(体調は万全ではないが)核廃絶の願いを語り継ぐのは生き残ったものの使命です」と述べ「放射能は消えないで拡散する。福島原発事故も同じで、他人事でなく自分のことと自覚してほしい」と訴えました。
グループの代表の女性は「全部を理解できなくても、子どもたちが、いつかこの朗読会のことを思い出してくれたらうれしい」と話しました。
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