経済的理由 受診遅れ4人死亡 山梨民医連が調査結果発表
山梨民医連は8月31日、甲府市で「経済的事由による手遅れ死亡事例調査結果」を公表しました。調査は2006年から山梨民医連に加盟する医療機関で行い、2020年には4事例が報告されました。
保険料の滞納で無保険だった60代の男性は2005年からがんの治療を受けていましたが、2018年から受診に来なくなり2020年に保険料を払い保険証を得て受診しましたが、病状が悪化して亡くなりました。
別の60代の男性は体調を崩し資格証で受診。自営業を廃業後、保険料を納められず、受診を我慢していました。他の2事例も医療費を心配して受診を控え、救急搬送された時は手遅れの状態でした。
山梨民医連の平田理会長は、「無保険や医療費の一部負担金の重さなど医療へのアクセスが制限される仕組みを変えなければ手遅れ事例はなくならない。体調の悪い人は受診をためらわずとにかく医療機関に相談してほしい」と訴えました。
遠藤隆事務局長は「コロナの影響で命の危機が深刻化している。命を守るために国保税の引き下げや医療費減免制度の必要な改善を行うこと。無料低額診療事業の実施を広げ、活用を促進することを提言したい」と語りました。
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