国民統制につながる 山梨大学人・学者の会が抗議声明
菅義偉首相による日本学術会議会員の任命拒否をめぐって、「学術会議の任命拒否を問う山梨学者・大学人の会」は25日、甲府市で会見を開き、任命拒否に抗議する声明を発表しました。
同会は今月14日、県内大学の研究者・教員と県内在住の研究者など121人で結成。声明で「理不尽な任命拒否は『学問の自由』の侵害にとどまらず、国民の『思想・表現の自由』の萎縮、統制につながるものとして強い危惧を持つ」と指摘し、菅首相に対し、拒否の明確な説明と6人の任命を求めています。
よびかけ人の竹内智山梨大学名誉教授は「政府の意にそわないと研究や身分保障に影響を及ぼすということになれば、思想・表現の自由の萎縮につながることは明らかだ」と語りました。
豊木博泰山梨大学教授は「研究者は外部資金の提供者に忖度(そんたく)する傾向が働く。任命拒否は全体主義への流れの分水嶺になるかもしれないと危惧している」と話しました。
同会は12月5日、元日本学術会議会員で東大名誉教授の上野千鶴子さんを講師に、この問題を考える講演会を開きます。
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