漏水検知 明野処分場また異常
北杜市の県環境整備センター(明野処分場)で12月19日、漏水検知システムの異常検知が確認され、運営する県環境整備事業団(理事長・横内正明知事)は同日、操業を停止し、発生原因の調査を開始したことを明らかにしました。同日午前0時~6時の計測で漏水を示す通電を確認したもので、異常検知は2010年10月に続いて2度目です。
縦横4メートル間隔に張りめぐらされている導線の交点(漏水検知点)のうち、30カ所の電流値が、異常値とされる0.5ミリアンペアを超え、1カ所は測定限界値の50ミリアンペアを記録しました。発生場所は、処分場南西斜面で、2年前に埋め立てが開始され、完了している区画です。
事業団担当者は会見で、「システム施工業者が原因を調査中だが、下方の観測井戸に変化はなく、水漏れは確認されていない」などと説明。横内知事は「再びこうした状況となったことについては、北杜市や地元、関係者にご心配をかけ遺憾に思っている」とする談話を発表しました。
同処分場の操業に反対してきた明野廃棄物最終処分場問題対策協議会の篠原出代表は「安全性が根本的に担保されていないことがまたもや明白となった。徹底した原因究明と地元での説明会開催を求めていく。それができないなら、直ちに閉鎖すべきだ」と話しました。
日本共産党の小越智子県議は「2度目の事故にもかかわらず、施工業者自身に原因調査を丸投げする県の姿勢は問題だ。専門家を直ちに入れるなど、県が責任を持って究明にあたるべきではないか」と指摘しました。
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