病院統合を考える 市民団体が講演会
峡南地域医療を拡充させる会は9月27日、市川三郷町内で「町立病院と鰍沢病院のあるべき姿についての講演と話し合いの会」を開きました。
地域医療を守る立場から、県主導で進められている社会保険鰍沢病院(富士川町)と市川三郷町立病院の「経営統合」計画について考えようと開かれたもので、住民のほか、両町の議員や役場職員、病院職員ら120人が参加しました。
健康保険病院労働組合の濱田寛中央副執行委員長が、鰍沢病院が2014年4月から傘下に入る「地域医療機能推進機構」(新機構)について説明。「地域医療の要として、超高齢社会における多様なニーズに応え、人々の生活を支える」という基本理念と、医師の派遣や全国一体の組織として赤字病院への財政支援を行うことを方針としていると紹介しました。
濱田氏は、地域医療を守るうえで役割の異なる2病院の統合には無理があると指摘。県のホームページを例にあげ「県には、新機構の方針を正しく知らせる姿勢がなく、意図的に(鰍沢病院を存続させるためには)『自治体が鰍沢病院を買い取るしかない』と世論誘導する内容で、住民への情報提供や真剣な議論には不適当です」と批判しました。その上で濱田氏は「この地域にとって2病院が別々に存在したうえで、連携体制を作ることが一番良い体制です」と強調しました。
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